2010年7月1日木曜日

デザインイノベーション5 ~Richard Sapper~










今回は、Richard Sapperについて。元々は経済を専攻していたらしく、その後、ベンツに入社し車体のデザインなどを手掛けていたそうです。

・人間の目にはシンプル、でもデザインはシンプルではない。

ユーザーが製品を使う時、製品はシンプルなものでなくてはなりません。余分な動作はいらない。
でも、デザイナーが製品をデザインする場合、様々なロジックを組み立て成立させなくてはなりません。一発で、納得できるようなコンセプト、美しい面、利にかなった機能を考えられればいいのですが、
自分はそんな天才ではないので、これからも地道に何案も考えて『シンプル』という最適を見つけていきたいと思います。


・ただ単にシンプルなだけでなく、ディティールの造形を極める。

シンプルなだけだとユーザーは飽きてしまいます。それを防ぐために、ディティールという要素が大事になってきます。一見シンプルなんだけど細かい所を見るとこだわりが垣間見えるという事ですね。


・見る角度によって、形を変える。角度の違いで連続性をもたせる。

上の話とも繋がってきますが、ユーザーにおもしろさ・発見を与えるための一つのやり方として、角度による変化が考えられます。一方向からの美しさも大事ですが、多方面からの美しさを考えると、ユーザーを飽きさせない、いいデザインができるんじゃないでしょうか。


にわとりのメタファを使ったヤカン。引き金を引くようにフタを開けられたり、遊び心満載のプロダクトです。








キッチンタイマー。人間は、ちゃんとした平面を見るとヘコんで見えるそうです。このプロダクトはそれを考慮し若干膨らみを持たせているそうです。








大砲の弾を使った時計











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